2016/06/04 15:14


こんにちは。


私は、栃木県で、ますのすけ農園という小規模な農園をしております、ますのすけと申します。


無農薬で農業を営んでおります。


今回は、当農園、ますのすけ農園の農業の方針について、話したいと思います。




◎「食の安全」への意識。



化学肥料を使わない栽培を「無化学肥料栽培」、農薬を使わない栽培を「無農薬栽培」と一般に呼ばれております。


ますのすけ農園では、病気予防や虫除けには何も使用しない、無化学肥料栽培・無農薬栽培を行っております。


傷んでいる、虫に食われている所は、出荷の際、取り除くだけです。


虫が食べるという事は、安全な印なのです。


見た目の綺麗な作物を作るために、農薬を大量に使い、肥料も即効性のあるものを使うことで、成育を早める。


生産者と、買い取る業者が、見た目を追求していけば、食べ物としての中身の味や栄養価は損なわれていき、ただただ綺麗なだけの、農薬まみれの作物になってしまいます。


又、農薬に耐性がついた病気や害虫を駆除するために、更に強い薬を使うという、悪循環が永遠に発生してしまいます。


農業は、化学肥料・農薬でコントロールしなければ作物は作れないというものではないと思い、等農園では、無化学肥料栽培・無農薬栽培を行う事に至りました。


野菜、作物は、毎日口にする物です。安心、安全にこしたことはありません。


当農園の野菜は、毎日、一番に生産者の私が食べておりますので、安心でございます。


~~~~~無農薬栽培のメリットとデメリット~~~~~


■無農薬栽培のメリット  


無農薬栽培のメリットと致しましては、


1.安心・安全である


2.栄養価が高くて美味しい


があると思います。特に無農薬栽培で育てた作物を口にしてもらえれば、野菜はこんなに美味しかったのかのかと実感してもらえると思います。


■無農薬栽培のデメリット


無農薬栽培のデメリットと致しましては、


1.収穫までにより多くの労働力を必要とするため、生産コストが上昇する。


2.無農薬栽培は難しく、病害虫により生産量が減少する。


という事がありますが、当農園では、従業員が常に作物に密着し、観察し、栽培しておりますので、ご安心ください。


人件費も、個人で出来る事をやる方針ですので、抑えられております。


※無農薬栽培のポイント


1 通風や陽当り、圃場の排水性などに注意し病害虫が発生しやすい環境を作らない。


2 周辺の雑草や圃場内に放置された資材なども害虫の発生源となるので、注意する。


3 農場や圃場全体を防虫網で囲い、害虫の侵入を防止する。


4 病害虫に侵された作物を発見した場合は直ちに畑外へ持ち出すか深い穴を掘って埋める等の処置をして被害の拡大を防ぐ。 


5 ショウガやサツマイモなどは種芋の貯蔵中に低温に遭遇すると腐敗や、その後の生育が悪くなるので貯蔵の段階から注意を要する。


6 適期・適地・適作を守る。例えば大根などの冬野菜を夏に無農薬で栽培するのは困難である。


7 機械や熊手などで土の表面1~2cm程度を頻繁に撹拌することで土が乾燥し雑草の発芽を抑えられる。


8 藁や籾殻などで土の表面を覆うことでも抑草効果が期待できる


9 雑草が種を着ける前に除草することで種子の拡散を避ける。


10 有機肥料であっても肥料の過剰使用は作物の病害虫への抵抗力を著しく弱める為、気を付ける。


11 化学的な農薬に替わる木酢液などの使用。


12 農作物が病害虫にさらされる期間を短縮する。例えばトウモロコシの早蒔き初夏取り栽培など。


13 適正な施肥計画を実施する。特に有機肥料は温度や湿度の影響を受けやすく、低温期に施した肥料が気温の上昇に伴い急激に分解されることで肥料過剰となりやすい。



◇その他


有機肥料や腐葉土などの有機物を大量に入れなければ無農薬で栽培できないと思われているが、
過剰の有機物は不足しているのと同様に有害でしかない。


例えば有機物の分解によって放出された成分(過剰の窒素や有機酸)が作物の生育を阻害することもある。


有機物がさらに過剰の場合は分解菌の働きによって土中の酸素が消費されることで土が還元状態となりドブ川のヘドロと同様の悪臭を発する。こうなると硫化鉄や硫化水素などの作物にとって有害な成分が土に溜まり、健全な状態(土が酸化された状態)へ回復させるのに多大の時間と労力を要することとなる。


また土を酸化させる際も硫化鉄や硫化水素によって土のpH(ピーエイチ)が酸性となるので石灰(カルシウム)などのアルカリ資材で作物の栽培に適した中性程度に矯正しなければならない。


以上のポイントに留意した栽培法を考える。